サイゾーというメディアの存在意義(その2)
私が久保田武蔵さんのことで、コメント欄に書き込みを多数いただいた当時。
掲示板などでは、盛り上がっていたのですが。
メディアで取り上げているところはなく。
コメント欄からのリンクを見るに、90%真っ黒いと、
さすがに私も思うのですが。証拠がない。状況証拠ばっかり。
でも、理論的に考えて、状況証拠で十分でしょうと。
それでも、すっぱ抜くメディアがなかった。記事さえあれば、リンクが貼れるのに。
ヤキモキしていた時、数日後にネット検索したら、ライブドアニュースが
久保田さんのことをニュースにしているのが出て来たのでした。
よくよく見ると、出元は「サイゾー」。ネット新聞の「日刊サイゾー」。
5本ほどのネットニュースは、すべてサイゾーの記事のコピーなのでした。
私は思った。
オリジナルの立場が一番難しいんだって。
何で私が、彼を「詐欺師」と書かず、もとい、書けなかったかというと。
そうではなかった場合、賠償責任が伴ってしまうからだ。お金の問題。
そこまでしなければならないのか、という勇気がない。
「誰かが責任をとってくれれば、そいつの責任だって、乗っかることができる」
そういうこと。
オリジナルは一つ。コピーがいっぱい。
どちらが大切で素晴らしいかって、オリジナル。当たり前だ。
(1月26日のセミナーの時の苫米地博士。右が私。
この日は体調がお悪かったのか、博士の笑顔は普段よりも控え目。)
「サイゾー」は、今さらではございますが。
苫米地英人博士がオーナーで、広告収入に頼ることが少ない、
独立したメディアとして存在します。
記事を書いている方は別で、博士が内容に口出しすることはないそうですが。
博士は言う。
「(報道の事実が)間違っていた場合、俺が責任とれば、それですむのだから。」
そういう立場でないと、グレーなゾーンを糾弾できない。
社会的に「明らかにコレ、おかしいだろう!」と思っていても、
通常のメディアは手が出せない。後で責任とるのがこわいから。
「サイゾー」は、こういうことができる数少ないメディアなのです。
苫米地博士は独特な方で、あくというか、すごくクセのある方だ。
手放しで礼賛する気はないけれど。
でも、選挙などのこともあって、直接お話することのできる機会があって。
今回の経緯をご説明して、
「博士の会社のおかげで助かりました。ありがとうございます」と、申し上げたら。
博士の答えは。
「うん。」
これだけだった。
心底、「博士、カッコいい・・・♡」と、思いましたね。
博士は、貴重なオリジナルだ。そうも思った。
メディアは、書きにくいことは、やっぱり書かない。
そんななか、すっぱ抜く人やメディアの会社が全くなかったら。
どうなるんだろう。
いったい、世の中何が真実で、報道されないことってどのくらいあるのだろう。
そんなことも考えさせられて。
私にとって、とても衝撃的で感慨深い。
久保田武蔵さんの経歴詐称(疑惑)は、そんな事件だったのでした。
(追伸)
この記事を見て、私の妹が、
「え〜っ、サイゾーって、あのすごく奇妙なテイストの雑誌でしょ?」
って、ドン引きしていました。
(妹は司書の資格を持っているだけあって、書籍に関して詳しい。)
まあ、そんな感じの独特の雑誌ですわね。
=ジャスミン=
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コメント
ジャスミンさん今晩は。
改めてご心情察します。
僕は「見たことは半分。聞いたことは全く信じるな」というブルース・リーの言葉が好きでして、時に逸る気持ちを抑える戒めとして、とても意識しています。
いずれにせよ「武蔵問題」、あまり引きずらず(ご本人のお気持ちを汲まずに申し訳ないかもですが)、とことん前向きで、時々壁にぶつかりそうになりそうなときは、正直に心情を吐露してしまう(失礼)ジャスミンさんのブログ、これからも楽しみにしています。
話しは変わりますが、苫米地さんの「実人生は未来から過去に流れている」という説には大変共感しています。
「ただし人間には未来に影響を与える能力があるらしい。その能力が 〝思考″なんだ」とも語っています。
要は、「思考する」行為こそが時空を超える唯一の手段だということ、そもそもは釈迦の教えでもある訳ですが、既成概念をそっくり否定して、物理世界を臨場感豊かに描くことによって未来を引き寄せることが可能にもなる・・・、これには随分助けられた気がします。
投稿: カズリン | 2013年2月10日 (日) 23時10分
カズリンさん、素敵で丁寧なコメントありがとうございます。
はい、私も武蔵さん問題をあまり引きずりたくないので、一区切りつけようと思って、今回の文章を書きました。
カズリンさん、苫米地博士の文章をずい分と読み込まれているのですね。うわお。私の女性の知人たちもカズリンさんと同じように、博士の文章は優しく慈愛がこもっている と、言ってました。博士は得度したお坊さんという側面もお持ちなので。そのとおりなんでしょうね。
投稿: Jasmine | 2013年2月11日 (月) 08時31分
ジャスミンさんこんにちは
この度の記事、拝読させていただき、とても勇気のあることと感じました。
この件に関して、久保田武蔵氏に対して怒っている人はたくさんいます。
なにかモヤモヤして納得できない想いがある人はかなり多いと思います。
ただジャスミンさんのおっしゃるとおり、そこまでするのは面倒という人がほとんどでしょう。
でもジャスミンさんがこうして記事に書き、それを読むことで改めて自分と同じ感覚を持ってる人がいることを確認できてなんだかほっとしています。
少し救われたような気持ちになる人も多いと思います。
この件でジャスミンさんも少なからずストレスを感じられたことと思い心が痛み入ります。
どうかお気になさらず、ブログを続けていただければと思っております。
投稿: タケシ | 2013年6月 9日 (日) 12時31分
タケシさん、暖かいコメントありがとうございます。
今回の件は、格闘技とその観戦を愛する人達がとてもたくさんいることが実感でき、その点にまず驚きました。
ブログの記事にするのには時間も手間も使いましたが、その分、私にとっても色々と勉強になりました。
ブログの方は今年も続けてまいりますので、またご訪問いただけますと嬉しいです。
投稿: Jasmine | 2013年6月 9日 (日) 12時55分
ジャスミンさん
こんにちは。初めてコメントします。
久保田武蔵さんが自分がマフィアのメンバーだったことをブログで告白しました。
http://blog.livedoor.jp/mayhem634/archives/51959132.html
ちょっと信じ難い内容なのですが、サイゾーさんなら取り上げてくれるかもしれませんね。
投稿: オレンジ | 2013年9月14日 (土) 10時43分
オレンジさん、久保田武蔵さんの話題は落ち着きませんね。
私の記事がオレンジさんの印象に残っていたようで、ありがとうございます。
この騒動は、ブログに書きましたとおり、私の考え方に変化を与えました。
久保田さん、サイゾーに対しても弁護士を通して申して申し入れをされるのでしょうかね?
私の中で区切りをつけております問題ですので、コメント欄を閉鎖する予定は現時点ではございません。
ですが、もう昨年のお話ですので、そっとしておきたいという気持ちがあります。
投稿: Jasmine | 2013年9月14日 (土) 22時32分