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2013年1月 2日 (水)

「イヤな気持ち」を消す技術(苫米地英人)

元旦から苫米地博士の本を読んでいた私です。

『「イヤな気持ち」を消す技術』フォレスト出版

201301011907000

変わったデザインの表紙ですよね。オレンジの蛍光色。

著者自ら本の紹介をした映像があります。

28分もあって気合いが入っていた。

失敗を記憶するから人間は成長してきた、という話。

確かに、脳の仕組みについて凄く分かりやすい本です。

個人的には、池谷裕二(いけがやゆうじ)さんの『海馬』より分かりやすかったぞ。


この本のメッセージは「イヤな気持ちは消せるんです」なのです。

具体的にその手法が解説されています。とても腹オチする内容となっています。

実際にベストセラーの上位になっている。


読後の読者用オマケの映像も博士の解説がスッキリしていて、とてもヨイです。

熊が出るかも、というときに携帯電話でメールして・・・って。笑えます。

自分の気持ちをもっと上手に扱いたい人には、イチ押しします。


苫米地博士はコーチングにおける、日本の第一人者です。言わずもがな。

プロ中のプロだから、この本では非常にスルドイ分析がなされてます。


苫米地博士の文章って、柔らかいのです。

私の知人の女性が、実は博士の大ファンだった。30冊以上読んでた。

彼女いわく、「全体のイメージが明るく、読後に希望が持てる」んだそうな。

確かにそう。その一方で、私は博士は「スパッ」と言い切っちゃうので、

結構キツイところもあると思う。

でも、皮肉やブラックユーモアとはまた別次元でして。そこが潔くていいんです。



(以下は、とても個人的な思いの蛇足です。)

さて、今回、私がこの本を読むのに時間がかかっちゃったのは、

途中で考えこんじゃったからです。

2011年3月11日の東日本大震災に関する心理学的分析が入っているから。


あの時、私はすでにこのブログをやっていて。

震災の後に原子力発電所の事故におけるメルトダウンが続き、

ものすごく特殊な雰囲気だったではありませんか。

メルトダウンだと明らかなのに、言わせてもらえない異常さ。ひどかった。

(あの節は、何人かの方から記事に対してあたたかいコメントをいただき、

ありがとうございました。)


この本では、クライシスにおいて政府から「文脈情報」が与えられなかったために

恐怖体験が長引き、その記憶が長期記憶化し、トラウマ化してしまった、

という面があったのじゃないか、と指摘されております。

第4章あたり。


実際、そうだと思うのです。知人の様子を見る感じ。

私のような中部や関西圏の人と、関東・東北の人とでは、

明らかにこの話題に関する反応が異なる。体験が悲惨で刺激が強すぎたんです。

良し悪しではなく、現実として・・・辛い事実ではあります。

(追伸)

この本に関して、博士と水野和敏氏の対談動画が公開されておりました。

あら、ご退職のきっかけになっちゃったのね。

(何だか、同じような行動をした私です・・・)

水野氏、日産でGTRを開発されていた方なのだそうです。

3分ほどの短い動画です。

=ジャスミン=

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