母が好きな花は「かすみ草」
ちと、とりとめのない話を。
私の母は50歳になってすぐに亡くなりました。白血病。
私の母と父とは金沢大学のキャンパスで知り合い。同級生です。
4年の間には結婚せず。卒業して就職というときに、
あまりのお付き合いの長さに母がイラつき、「見合いしてやる」と、言ったら、
父が慌て。父の方は医者なので、その後2年間学生しないといけないから、
のんびり構えていたようなのですが。
母が卒業した時点で早々に結婚しています。
そんなわけで、二人は他の人とお付き合いせず、たぶん、というか、
マジで童貞・処女で結婚したっぽい。
少なくとも、母はそう。父が言っていたから間違いなく。
母はたいそう美人で。学年一の美女でマドンナだったらしい。
父の同級生あたりがみんな言うから、そうだったんでしょう。
父の顔がデカイから、かけあわせた私は華やかな顔ですが。
(上の写真はバチカン市国)
今年の夏 、イタリアに自転車で走りに行ったとき、夕食のスパゲッティなどが
テーブルに出てくるのがのんびりで。
自分の家族の話になり。私の方はこの話をして、
「童貞・処女で結婚して、母はそのまま他の人とつき合うこともなく。
人生楽しかったのかどうか、と疑問に思う」と、私が言ったら。
いわっきー(磐木さん)から、「そっちかい!」と、ツッコミが入った。
こんな父・母のもとで育ったもので、私もおカタイ感じに仕上がった。
いわゆる「お嬢様」と、よく呼ばれます。
長年、会社員して、そこから脱却しつつあるようにも思いますが。
母は自分を主張するタイプの生き方は好きではなく。
以前、花の話をしたときに、
「自分・自分と主張する花は好きではない。
私は自分を表現するなら、他を引き立てる『かすみ草』か、
『オンシジューム』(黄色い蘭)がいい。」と、のたもうた。
(写真の黄色い細かい花がオンシジュームです。)
私は、無言でむっときまして。内心、
「そんな人生面白くない。人生は短い。なのに、その考えは小さいし、自分がない」
と、反発を覚えたのでした。
私は香りの良い「百合」とか、透き通った「ピンクのバラ」が好きです。
それから、月日が流れ。自分の考え方も変化するものです。
色んな人と出会い、素敵な男性の方とお付き合いもしてくると。
その人物の方が圧倒的に自分よりも優れているので。
サポートにまわって、彼の方を引き立てたい、という。そんな思いも出てくる。
母の気持ちもわからんではない。喜びをそこに感じていたんでしょう。
でも、それが『かすみ草』という生き方になるかというと・・・微妙。
私のスタイルではやっぱり無いなあ、と思うのです。
=ジャスミン=
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コメント
Jasmineのひたむきさが私の心に響く理由
分かりました♪
生い立ち似てる!
(母は存命ですが…)
父に同じ様な事をこの夏
日本海を浜茶屋から眺めながらゆっくり父娘で話しました
すると
予想外な答えが帰ってきました
Jasmineもお父様に直接きいてみるといいですよ
♡2人っきりでね♡
投稿: 無限発想の女神 | 2012年12月22日 (土) 12時02分
こんにちは ジャスミンさん。初めてコメントします。最近このブログに出逢いました。ご両親の話読んでましたら、子供の頃夢中になって聴いていたニッポン放送でのラジオドラマ思い出しました。声優さんと語り、そして擬音で映像をイメージさせながら、明け方近くにはノイズの中の音声に夢中になって聴いてました。
ジャスミンさんの文章って人柄や情景が感じられて素敵ですね。これからも楽しみにしてます
ちなみに自分、男ですが自己主張しすぎない一歩ひいた人、モノ、表現に惹かれます。
投稿: ヒロシのヒ | 2012年12月22日 (土) 12時26分
ヒロシのヒさん、素敵なコメントありがとうございます。ココまで褒めていただけるとは。ありがたや。
キレのある文章を練るのは、なかなか時間がかかりますし、精神的にリラックスしないと、ブログにUPすることを思いつきません。今回の話も今朝ゆったりした気持ちだったのでようやっと書くことができました。
お気に召していただけて大変に嬉しいです。 また当ブログにご訪問いただけるとありがたいです。
投稿: Jasmine | 2012年12月22日 (土) 13時37分
無限発想の女神サマ、キラキラなコメントをありがとうございます。
以前は父とこういう突っ込んだ会話もかわしていたのですが。最近はご無沙汰しています、たしかに。
年末年始で家族が集う時期でもありますし、チョッピリこんな会話もできるとまた面白いですね。
投稿: Jasmine | 2012年12月22日 (土) 13時59分