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2012年7月 4日 (水)

フィレンツェのしっぺ返し(その1)

毎度ながらなので飽きているかもしれませんが。

ジェームス・スキナーさんのお話をもう1本。

(基本的に、私は彼のファンですので。)

今回のジロ・デ・イタリア・フェミニーレは、女性限定の募集でした。

男性は、サポート・スタッフのみ。ツールド・ヨーロッパの経験者が務めます。

ジェームス・スキナーさんは発案者で、スタッフとして参加いたしました。

実際にはピサから全日、女性陣と一緒に楽しく走る予定だったのです。

経験者として、誘導なども素敵にこなせますから。

本来、ヨーロッパの5,000キロと日本の全部の都道府県を走ってきた彼には「楽勝」の日程でした。

なのにですよ。

日程の途中で怪我をしちゃったのです。「ねんざ」です。それもかなり大きくて痛いのを。

こういう大きなイベントには、色んなトラブルがつきもの。

ジェームスさん、散々な目にあったのでした。

経緯はこんな感じです。

ピサからフィレンツェまでは、距離が89.2キロしかなく。

他の都市間に比べて短く、明るい早い時間に到着しました。

ホテルは大きな公園の前。Hotel Andrea(ホテル・アンドレア)

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エレベーターが古式な感じ。

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道が狭い上に、縦列駐車なので。

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キャンピングカーがホテル前に来て止まるまで、かなりの時間を要しておりました。

(今回のドライバーのDさん、保育園のバスをお仕事で運転していらっしゃるだけあって、

狭い道でも器用に運転していらっしゃいました。素晴らしい!)

私は、歴史学科卒の、世界遺産検定2級保持者。

久しぶりのフィレンツェの街に内心ウキウキしております。

なのに、ジェームスさんってば。キャンピングカーを待っている間に、

「フィレンツェってどこがいいの? 

正直言って、僕は映画『ハンニバル』の舞台であるというイメージしかない。」

と、ぶつくさと言い始めました。

ああ、レクター博士ね。優雅でグロテスクな。

ネタバレになりますので、映画を見ていない方は、以下7行ほどをとばしてお読みください。

フィレンツェは、「羊達の沈黙」の続編、「ハンニバル」の舞台です。

リッチな生活に異常なこだわりを持つ知的で異常なレクター博士が、

(映画では俳優・アンソニー・ホプキンスが演じる)

前作の逃走後に身を隠していたのがフィレンツェ。彼好みの知的な仕事を獲得し。

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局で石けんを買っていたり、

気に食わない相手を殺して、宮殿からぶら下げたりします。

あげくのはてには、生きている人の頭蓋骨を「かぱっ」と開けて、中の生の脳みそを食べちゃう。

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ジェームスさん・・・以前にフィレンツェで何かあったのかしらん?

いや、ツールド・ヨーロッパの時は、ローマからサン・マリノに抜けているから、

フィレンツェはジェームス・スキナーさんにとっては初めてなハズ。

「観光すべき素晴らしい都市だというならば、説明して証明しろ」と言われてしまった。

口ベタな私にどうしろと。しどろ、もどろになった。

(その2)

=ジャスミン=

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