ヴェローナのオペラ(その2)
アイーダはタイトル・ロールで。
ソプラノの歌手がつとめます。
アイーダはエチオピア(ヌビア)のお姫様ですので。黒人のお姫様。
(ヌビアは、正確にはエジプトの南のアスワン付近から、スーダンのあたりの付近であって、
エチオピアよりもやや北の地域です。
でも、アイーダの解説には、「エチオピア」と書いてあることが多い。)
私、アイーダはDVDで見たことがあったのです。
DVDで聞くと、たぶん高音部分の声がカットされるのか、私の聞いた音響の具合が悪かったのか。
やっぱり生で聞くと、ソプラノの声ってすごく素敵です。うっとりだ。
圧巻は、最も有名な第2場。
指揮官ラダメスの軍がヌビア(エチオピア)に勝って、エジプトを凱旋するシーンです。
舞台の上でバレエが繰り広げられ。
凱旋の兵隊が行進してくる場面では、全部で220人以上が舞台に上がっていたそうです。
(またもや、ジェームスさんが数えていた・・・)
サッカーの応援でアカペラで歌われることもある「凱旋行進曲」が高らかに響きます。
「アイーダトランペット」という独自のトランペットが、
兵隊の姿をした数名の奏者によって舞台の両方から奏でられる。贅沢!
何とも、雄々しい雰囲気のこの曲の頃。
ちょうどこの日は、サッカーの欧州選手権の準決勝で、イタリアとドイツが対戦していた日。
バロテッリが2得点していた時間帯。
場外のヴェローナの街は、サッカーで熱狂しておりまして。
レストランは早めに締まり。
街のみんながTVに釘付けの日だったのです。
(ピサに泊まった24日もそうで、イタリア対イングランドの準々決勝。
レストランを探すのに苦労するは、食事が出てくるのは遅いは・・・で、苦労したんです。)
アイーダや、主要な歌手が歌い上げている間にも・・・場外から
「ウオー」と、ゴールが決まったのかな?という歓声や、
「ウオーオー、オウオウー」みたいな、応援歌の響きが聞こえてくる。
・・・メロディとメロディが喧嘩してます。
外の声が大きい時には、歌がかき消されていました。
野外オペラならではの状況。
何事もないかのように、平常心を保ちつづけ、歌い続ける歌手の方達。
ずいぶんな状況です。歌手が可哀想というか、聴いている私たちも災難というか・・・
当日は半月で、アリーナの上に月が登ってくることはありませんでしたが、
劇場を出るとお月様が目の前に見える日でした。
=その3に続く=
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