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2012年7月 4日 (水)

ヴェローナのオペラ(その2)

アイーダはタイトル・ロールで。

ソプラノの歌手がつとめます。

アイーダはエチオピア(ヌビア)のお姫様ですので。黒人のお姫様。

(ヌビアは、正確にはエジプトの南のアスワン付近から、スーダンのあたりの付近であって、

エチオピアよりもやや北の地域です。

でも、アイーダの解説には、「エチオピア」と書いてあることが多い。)

私、アイーダはDVDで見たことがあったのです。

DVDで聞くと、たぶん高音部分の声がカットされるのか、私の聞いた音響の具合が悪かったのか。

やっぱり生で聞くと、ソプラノの声ってすごく素敵です。うっとりだ。

圧巻は、最も有名な第2場。

指揮官ラダメスの軍がヌビア(エチオピア)に勝って、エジプトを凱旋するシーンです。

舞台の上でバレエが繰り広げられ。

凱旋の兵隊が行進してくる場面では、全部で220人以上が舞台に上がっていたそうです。

(またもや、ジェームスさんが数えていた・・・)

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サッカーの応援でアカペラで歌われることもある「凱旋行進曲」が高らかに響きます。

「アイーダトランペット」という独自のトランペットが、

兵隊の姿をした数名の奏者によって舞台の両方から奏でられる。贅沢!

何とも、雄々しい雰囲気のこの曲の頃。

ちょうどこの日は、サッカーの欧州選手権の準決勝で、イタリアとドイツが対戦していた日。

バロテッリが2得点していた時間帯。

場外のヴェローナの街は、サッカーで熱狂しておりまして。

レストランは早めに締まり。

街のみんながTVに釘付けの日だったのです。

(ピサに泊まった24日もそうで、イタリア対イングランドの準々決勝。

レストランを探すのに苦労するは、食事が出てくるのは遅いは・・・で、苦労したんです。)

アイーダや、主要な歌手が歌い上げている間にも・・・場外から

「ウオー」と、ゴールが決まったのかな?という歓声や、

「ウオーオー、オウオウー」みたいな、応援歌の響きが聞こえてくる。

・・・メロディとメロディが喧嘩してます。

外の声が大きい時には、歌がかき消されていました。

野外オペラならではの状況。

何事もないかのように、平常心を保ちつづけ、歌い続ける歌手の方達。

ずいぶんな状況です。歌手が可哀想というか、聴いている私たちも災難というか・・・

当日は半月で、アリーナの上に月が登ってくることはありませんでしたが、

劇場を出るとお月様が目の前に見える日でした。

=その3に続く=

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