経済大国なのになぜ貧しいのか?(苫米地博士)
3月31日に、東京品川でありましたフォレスト出版主催の講演会を聞いてまいりました。
通貨崩壊時代を勝ち抜く「お金の授業」という名の講演会。
4名の講師によるご講演。最後の講演が苫米地博士。
2時間の予定が、20分オーバー。
その分、パネル・ディスカッションの時間が短くなりましたのよ。
しかも、そのパネル・ディスカッションに、苫米地博士はご都合により欠席。
よって、当初1時間・4名の予定のパネル・ディスカッションは、
40分、井上裕之先生、松宮義仁さん、ジェームス・スキナーさん3名のディスカッションとなった。
その後の懇親会には出席されておられましたが。
いささかマイ・ペースな博士でいらっしゃるのでした。
私は苫米地英人博士の著書って、実は今まで読んだことがございませんでした。1冊も。
「洗脳」ってお題が仰々しいような感じがしまして。
講演会は、いきなり
「この本『経済大国なのに なぜ貧しいのか?』を読んでね。
読むこと前提に、この中身のお話をしますね」 みたいな感じで始まりました。
副題は、「新聞・メディアが伝えない『洗脳経済』の真実」
・・・ちょっと待って。この本、2012年3月30日初版発行なんですけど。
つまり、講演会の前日なのですけど。唐突すぎやしませんか?
苫米地博士は、わりと「ボソボソッ」って感じの喋り方をされるのです。
そして、本の中のキーワードがぽんぽん出てくるんです。
ええ、当然、講演の内容について「消化不良」になりますとも。
本を読まざるをえなくなったのでした。
色んなデータや、背景のお話が重厚かつ精緻にまとまっていて。
苫米地博士が天才といわれる由縁がよく分かる。
「東日本大震災の復興財源は、全額を日銀が円を刷って消化する建設国債で
まかなって何も問題がないばかりか、震災後のデフレ不況下ではそれこそが正しい選択である」
と、ハッキリおっしゃっています。
この問題、著名人達のあいだで、まっ二つに意見が分かれています。
会場でも、ジェームス・スキナーさんと意見が対立していた訳です。
でもね。面白いことに、「官僚利権」のカラクリに関する論の展開などは、
ジェームス・スキナーさんの著書「略奪大国」と非常によく似ているのです。
ちょっぴり、著名人の方同士のバトルと、プロの挟持とを垣間見たように感じた講演会でした。
(追伸)
本の特典に、音声がついてきます。
聞いてみたら、苫米地博士の楽器へのLOVEが語られていました!
=ジャスミン=
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コメント
ジャスミン様こんばんわ。maruna3です。
セミナーの時の時間オーバー。やっぱり気になりましたか。私もです。
それとセミナー冒頭で「この本読む前提で…」の発言には違和感を覚えました。
苫米地先生単独のセミナーならともかく、合同のセミナーで「それはちょっと・・・」って思いました。
聞き取りづらい個所も多々ありましたが、語尾の「~だぜ!」はよく聞こえたのが可笑しかったです。
早速、苫米地先生の新刊読まれたんですね。私も苫米地先生の著書は一冊も読んだことがないので、近く読もうと思っています。
セミナー時は多少の不満も残りましたが、その分著書で補おうと思います。
それでは。
投稿: maruna3 | 2012年4月15日 (日) 21時52分
maruna3さん、コメントありがとうございます。
そうなんです。セミナーの時間オーバーは、気になりました。
なぜならば、パネル・ディスカッションに食い込んじゃったので、席の後ろでフォレスト出版の担当者の方と
ジェームス・スキナーさんが、時間が少なくなった分どうする? みたいに調整していらっしゃる姿を
苫米地博士のご講演後で見かけたものですから。
懇親会があったので、パネルディスカッションを後ろにのばすこともできず、
受講者の質問に答える件数が少なくなってしまって残念でした。
ともあれ、苫米地博士の「〜だぜ!」と呼びかけるお話の調子は、親しみがあってお茶目でしたよね。
著書はとても面白かったので、お時間があったらぜひ読んでみてください。
投稿: Jasmine | 2012年4月16日 (月) 00時38分