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2011年6月 8日 (水)

その黄色いお花は外来種・・・

おはようございます。

昨日、ちょっとショックなことが。

いやね、仕事上の事件などではございません。

とある事実を知っちゃった・・・というだけのことです。


月曜日に富山の東部に出かけまして。

黒部市や入善町、折り返して滑川市という、

新潟県の県境にほど近いエリアなのですが。

黒部市あたりは、ただ今、麦の穂が淡い黄色をつけて、ゆらゆらと。

とてものどかな田園風景なのです。

「麦秋(ばくしゅう)」というらしいですね。季語で。


なのですが、ちょっと違和感が。

・・・昨年は見なかったハズ(自信がないけど)の黄色い花を見かける。

高速道路の「のり面」に。河川敷にもたくさん。

「この花、たしか会社に行くときに見かけた花と一緒じゃないかなぁ?」

と気が付きました。

コレ。

201106030851000_2

コスモスの形してますよね。でもヒットした歌にあるとおり、

コスモスは「秋」を代表する花。

・・・今は初夏だべ??


すんごく違和感ある。何いう名のお花だろう?

しかもコレ、誰が植えたんだろう?



教えていただきました!コメントで。

「けしつぶ」さん、ありがとうございます。詳細なご説明とともに。

その黄色いお花は「オオキンケイギク」

「河川敷などに侵入し在来の植物を駆逐することが分かったため、

2006年に外来生物法により特定外来生物に指定されました。」とのこと。


うぎゃぁ~。知らなんだ。

法律で禁止されているお花ではないですか!!

つまり、それは「悪い花」


見ている分にはキレイで明るい花なので。

このような回答がくるとは・・・

というか裏があるとは思いませんなんだ!!


アレです。秋にどばっと生える、背高泡立草(キリン草)みたいなものですね。

他の追随を許さない旺盛な繁殖力が。

(キリン草、自分で毒出して、地下にできた毒のせいで

自分で自分を殺してしまう性質もあるらしいですが。とりびあ~。)


つまり、私が「オオキンケイギク(大金鶏菊)」を見たところには、

誰かが植えたわけではなく、

「勝手にどっかからやってきました」という状態であったと。


私、過去ログを見ていただいてわかるとおり、お花とか植物に疎いです。

それでじっくり考えましたが。

きっと、コレも同じことが言えるんでしょうね。

黄菖蒲(キショウブ)

201106060948000

写真が菖蒲なのかアヤメなのかは、自信がないですが。こんな感じの花です。

オランダではもっとド派手なのを見かけますが。アイリスの花。


このお花のもっと菖蒲の形をしたのを、入善町で国道8号線を走っているとき、

農業用水の水門付近の土手で見かけたのですが。

のどかな雰囲気にやっぱり違和感が。

日本の菖蒲、つまり従来のものには青みがかった紫しかないですから。



人間においてキンケイギクのような事件が起こったら、どうなるのだろうとか、

色々と考えさせられました。

・・・きっと、だいぶ前に読みかけた本みたいなことになるんだろうな。

「銃・病原菌・鉄」 ジャレド・ダイアモンド著

201106080858000

コレ、インカ帝国の人たちが、スペイン帝国の人達がアメリカ大陸に持ち込んだ

病原菌で激減した(そして一部地域で滅亡した)事件を実例として扱っています。

怖い話だ。


キンケイギクを人間に置きかえると、

さながら、金目・金髪の男女が、和製の黒髪・黒目の男女を

すごい勢いで駆逐していくような事態になるんでしょうか??

・・・想像したくないなぁ。

=ジャスミン=

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コメント

ジャスミンさん、こんばんは
やはりショックでしたか、見た目そうは見えませんからね。
キショウブを思い浮かばれたところはご明察です。
キショウブは同じく外来生物法では特定外来生物に準ずる要注意外来生物にリストアップされています。
環境省のサイトにはキショウブについて(以下引用)
・繁殖力が強く、海外では水路等の雑草になっており、日本でも水辺の在来種と競合・駆逐のおそれがある。
・近縁種に絶滅危惧種が含まれ、それらの遺伝的攪乱のおそれがある。

既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
ビオトープ創出等を目的とした水草の利用には、在来種を利用することが望まれる。

などとあります。
外来生物法の要注意外来生物リストを眺めていると、驚くことばかりなので一読されることをお勧めします。
www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/index.html
(アタマのhttp://は省いています)

ヒト(ホモ・サピエンス)は一属一種なので、ちょっと切り離して考えた方がいいです。
下手をすると優生学やヒトラーの思想を肯定することにもなりかねませんから。

投稿: けしつぶ | 2011年6月 8日 (水) 20時54分

けしつぶさん、再びコメントありがとうございます。ビックリですよ。見た目から想像できませんでした。違和感あるのは危険の前兆なのかなぁ、と思いました。


環境省のページ、イラストが可愛いですね。ウシガエルも特定外来生物だったのですか。さわったことがありますが。

今朝、YouTubeも見ました。富山の河川敷は緑がきれいなのに、あの延々とつづく黄色い帯上にかわっちゃうとしたら、ちょっとイヤです。

そうか、ホモ・サピエンス(人間)は一属一種だから、こんなにも個体の大きさの差があまりなくて、つくりが似かよっているのですね。植物の攻防・盛衰の話とは切り離して考えることにします。ほっとしました。

世の中、私が知らないことがすごく多いですねぇ。しみじみと考えさせられました。

投稿: Jasmine | 2011年6月 8日 (水) 21時35分

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