お子様は読んじゃダメ!
先週、能登空港へ行って、思い出したことが。
能登空港のロビー正面に真っ赤なポスターが貼ってありました。
「ゼロの焦点」
あの美人3女優さんが真っ赤な服きて微笑んでいるポスターです。
(中谷美紀さん、広末亮子さん、あともう一人どなたでしたっけ?)
当時私は小学校の高学年になるかならないかだったと思いますが。
暇でして。一軒家ですることがなく。
祖父は大学教授だったので、壁という壁が本に占領され、しかもあふれておりましたが。
難しい本ばっかりだったので、小学生では読めません。
そんなところに、松本清張さんの「ゼロの焦点」がありました。
本棚の中で、見慣れた文庫本のサイズだったので読み始めたところ。
祖母が見つけ、没収された。
「これは小学生が読むにはまだ早い」
そばで、「うんうん」と同意してうなずく母。
「何のことやら?」と当時はよくわからなかった私でしたが。
アレ、冒頭がいきなり初夜のシーンで始まるんですよね。
「君の唇は柔らかいね」とか。そこは覚えているぞ。当時は良くわからなかったが。
そんなわけで、この小説は結局、この年まで読まずじまいになっておりました。
ポスターを見て、当時のことを思い出しまして。
ネットでストーリーをようやくチェックして、なるほどと思いました。
これは取り上げられますわ~。
米軍相手の売春行為が、ストーリーの暗い部分の中核をなしているそうなのですが。
どうも世代が違いすぎて、当時の感覚を共有できそうにないです。
松本清張先生は東京の上石神井でこのストーリーをひらめいたそうですが、
なぜして金沢と能登の女にこの運命をあてはめようとしたんだか?
そんなに私の住む地域は謎めいているんですかね?
・・・雨が多くて日照時間が短く、湿気が多いから、色白もっちり肌の方は多いでしょうが。
それはさておき。長年金沢住まいだったので小説を買った祖父と、祖母と、
当時は今の私より若かったハズの母とが小説の内容を知っていて、
私には読ませないって。
今から考えると、ちょっとその状況が面白く、懐かしく思い出されます。
=ジャスミン=
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