唐突ですが。前々から気になっていたお話を。
このネタは繊細すぎて、リラックスしている時でないと書けないデス。
先日、デール・カーネギーの「道は開ける」と「人を動かす」の
オーディオブックを聴いたお話をしました。
その「オチ」みたいなネタです。
実はこの「人を動かす」ですが、本は新装版が出ています。
私は本の分厚さに気おくれし、CDを聴いたあとで
「さて、どこの章が新しく増えたのかしらん?」と
目次から最後の章だと見つけて、そのページをくりましたら。
目が点。
つまり、ずばり「性生活」に関するお話でした。
お話はこうだ。
「実生活やビジネスにおける成功について、
’なんだセックスなんて’と軽んじている人は、ほぼまちがいなく失敗します。
なぜなら、とても人生において重要なコトだから。
離婚する夫婦の大半は性生活の問題が不仲の大きな要因(きっかけ)となり、
破たんしていると推測される。どちらかが満足していないのです。
(その手続きや相談にあたる)教会の牧師がそう分析しているくらいだから。
真面目に考え、他の事と同様かそれ以上の重きをおいて勉強しないと。
対策をたて、実践するのです。」
みたいな感じです。本が手元にはすでにないので、覚えている範囲で書きました。
下手な説明ですみません。原文は、もっと格調が高いです。
かの名著の増えた章がコレとは。いったい何でこんな事態に?
これと同様の経験は、わりと最近している。
ベンジャミン・フランクリンの自伝って、お読みになったことありますか?
彼はアメリカ100ドル紙幣の柄にもなっている有名人物。
アメリカ独立宣言の起草者であり、いわば「アメリカ建国の父」
あの「7つの習慣」などは、この自伝がネタで、
フランクリン・プランナーの手帳などは、この自伝にある手法のいわばパクリです。
(すでにご存じのかた、長々とすみません)
この自伝には、かの有名な「十三徳」が入っているのですが。
(フランクリンが自分でつくったルールです。)
12番目はセックスについてです。これ、学生時代に見た覚えがない。
内容はこう。
「純潔: 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのためにのみ行い、
これに耽(ふけ)りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、
または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。」
(出典:ウィキペディア)
フランクリンは、若いころに奥さんと結婚する前に、
ソープ通いしていた時期があり、奥さんと結婚する前にできた子供が長男。
本当かどうか調べたことはありませんが。文庫本の脚注にはそうあった。
つまり、その方面で相当にイタイ目を見ています。
その反省をふまえて書かれたものと思われますが。
社会人になってから、これらの事実を知った。
たぶん、私が学生のころは、隠そうという風潮があったのでしょうね。
私は言いたい。
「フランクリン様。ハッキリ申し上げて。
貴方の奥様がそれで満足していたとは思えませぬ。」
・・・本当はそんなこと言って、性生活も充実していたか、
もしくは奥さんはご不満でも黙っていたか。どちらかなのでは。
話は元に戻りまして。
おそらく、この本「人を動かす」が日本に紹介された当時、
まだ「セックスは隠すもの。表には出さないもの。
まして自己啓発書・ビジネス書においては、なおさら」みたいな
傾向・風潮があったのではないでしょうか?
「チャタレイ夫人の恋人」というロレンスの小説で、
その行為にあたる部分が裁判で負けて、該当箇所が削られた事件を
ご存じの方は多いと思います。(若い方は、知らないかたも多いと思いますが。)
今でも見事にアスタリスクになったまま。
先日、東京の丸善の2階を見ていて、こんな本がおススメ本の平置き台に。
ビニール袋もかかっていない。ちゃんと手にとって見ることができます。
「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」
この本、まだ読んでないので、良し悪しを語るつもりはありませんが。
一般文芸書コーナーに、真面目に性を語る本がおかれて
ベストセラーになる最近の傾向は良いことだと私は考えます。
下手に隠すと、かえって卑猥になって、よろしくない。
「セックスを語るには。明るく健全に。」
そう思う次第です。
=ジャスミン=
最近のコメント